学科概要
物理科学科の三つのポリシー
物理科学科物理科学コースは、物理学とそれに関連する分野の探究を通して社会の健全な発展に貢献することを教育研究の理念とする。この理念に基づき、力学・電磁気学・波動・熱力学・量子力学などに代表される物理学と、それに関連する幅広い応用分野の既知の事実と理論を学びながら、物理現象を幅広い視野から理解し、論理力、分析力、創造力及び未知の現象を解明する力を修得し、総合的な視野から知識の活用ができ、豊かな人間性、社会性及び国際性を兼ね備えた活力ある人材を養成することを目的とする。
物理科学科における人材養成の目標
1.現代の急速な技術革新の時代に柔軟に対応できる人材の養成
テレビ、スマートフォンなど、身の回りの電気製品の技術開発のスピードは非常に早く、その内容は複雑になっています。技術革新のためには、基礎科学の理解に裏付けられた洞察力、思考力が必要です。科学技術の基礎である物理学を深く理解し、身につけることによって、技術革新の時代に柔軟に対応できる人材の育成を目指しています。
2.即戦力より長く輝きつづける人材の養成
物理学の学習は,少ない原理から論理的な思考を通して, 様々な現象を理解・説明することに重点がおかれます。「新しい知識」があっという間に過去のものになってしまう現在,身に付けるべきものは基本的な原理と論理的な思考力です。物理学の学習を通して得られる論理的な思考力は,長くあなたを輝かせることになるでしょう。
3.広い視野を持った人材の育成
科学技術の進歩は社会の仕組みや経済活動と無縁ではありません。当学科では、生命科学、地球科学、情報科学などの広範な科学分野を学ぶとともに、特許の仕組みや物理学と社会との関わりなどを学ぶことができます。教養科目に加え、専門課程でも広い分野を学ぶことによって広い視野をもった人材を育成したいと考えています。
4.高度な科学者・技術者の育成
学科に所属する学生のうち, 1/5程度は大学院に毎年進学しています(国立大学等の他大学院への進学者も含む)。当学科では、3年次から研究室に所属し、4年次の卒業研究を経て、大学院への進学も視野に入れた教育を行っています。このような教育を通して、高度な科学者・技術者を育成することを目指しています。